看護師のキャリア形成には目標設定が需要!

地道に看護師として勤務し続けていれば、現場でキャリアを積むことは可能だ。

しかし、日々の仕事に忙殺される看護師は、自分の将来のビジョンを比較的持ちにくい職種と言われてている。明確なビジョンを描いていないと、仕事に忙殺されて目標を見失ってしまいかねない。例えば、サービス業に携わっている人であれば、開業を目標にする人の話をよく耳にする。また、商品開発を担っている人は、自分が考案した商品を世の中に送り出すことを目標にする人が少なくない。しかし、看護師の場合は、自分の最終目標を掲げにくく、自分が何を目指しているのかや、キャリアを重ねた先にどのような自分がいるのかを、具体的にイメージできない人が以外にも多いと言われている。

それでは、思い通りのキャリアを看護師が積み重ねていくためには、一体どうすれば良いのだろう。まず、将来のビジョンをしっかり思い描くことが大切だ。自分がどうなりたいのかが分かれば、目の前にいる患者に対処するだけでなく、看護師としての目標を設定することができるはずだ。日常の看護を通じて自分の目標を一つずつ達成することができると、仕事に対する満足度も深まっていくのではないだろうか?

また、国内の多くの医療施設では、「クリニカルラダーシステム」というものが採用されている。これは、看護師に求められる実践能力を段階的に設定したものだ。経験年数がまだ浅い看護師は、まず最初にクリニカルラダーの内容を参考にして、自身の現状と今後必要とされる看護能力を把握することから始めてみることをおすすめしたい。